オゾン殺菌は是か?非か?
2021/06/28
除菌効果?
除菌効果が期待できる「オゾン」。
近年、大手のショッピングサイトでも結構販売されているようだが、その「危険性」について皆さんはご存じでしょうか?
コロナ禍も手伝って、オゾン(O³)による除菌・消臭する装置が売れているようです。
果たして、これは有効・有益な除菌方法なのだろうか?・・・O²は酸素だから一見身体にも良さそうに思うかも知れませんが、私は疑問に思います。
私は、仕事がら20年くらい前にこのオゾンクリーナーを販売している会社から紹介されたことがあります。
「消臭」と「殺菌」(除菌ではなく殺菌という言葉だった)の効果が期待できるというPRでした。
早速テストをしてみよう!!ということで、注意事項を聞いてみると・・・
- オゾンには殺菌効果があります
- 臭いも菌なので、殺菌すれば異臭を取り除くことができます
- オゾンを充満させた場所で殺菌効果が得られます
- ゴム類、プラスチック類は酸化を早めるので劣化する恐れがあります
- 人体には良くないので、長時間吸い込まないように注意してください
- 使用後は器械内部に残留するのでエアレーション(空運転)をしっかり行ってください
このような内容だった。
テストの方法として「押し入れ用のボックス」を逆さにして被せ、室外でオゾンの装置とCPAPを同時に運転させる。
漏らす空気量は、通常使用するテストオリフィス(小さな穴の開いた器具)よりも小さな物を使った。
- 室外で1晩(14時間程度)作動させ、出社時にオゾンは停止。
- カバーを取り通常オリフィスに変更し6時間程度エアレーションさせる。
- しばらく放置した後スイッチON
残留オゾンO³
テストの結果
- 臭い・・・取れていない
- 異臭・・・作動直後にオゾン臭がある
- 効果・・・不明
- 結果・・・不採用
人体へのリスク、器械へのリスク
これらを考慮すれば当然の結果だと思う。
エアレーションをしても、数回はオゾン臭があった。
この臭いについてメーカーは、エアレーションしても多少は残るオゾンによるものだと回答した。
その残留オゾンは消臭効果があると同時に、内部の部品を劣化させるものであろうとの見解でした。
この「オゾンクリーナー」による影響は、全てのCPAP装置で内部部品を知らない間に壊してしまう危険性はぬぐい切れない。
今回は「偶然にも」防音材との化学反応?によって起こったため、特定のメーカーに「リコール」という米国の判断になっているが、他メーカーの器械も同様のリスクを負っているだろうと推察しています。
そもそも、この「オゾン」の悪影響も知らなければ、CPAPクリーナーがオゾンによるものだと認識すらせずに使用している人もいるだろう。
厚労省がこれに気付き指導してくると信じています。