小児のSAS検査について2|You-MOST
2020/07/30
つづき
前回は少し話がズレていきましたので、あらためまして・・・・
小児のSAS検査は大人と大きく違います。
もちろん、小児と呼ばれる範囲の中でも変わります。
医学的にはSASの検査はPSGと呼ばれる終夜睡眠ポリグラフィー検査がゴールデンスタンダードとなっています。これは「小児領域」であっても不変です。
私たちが医療機関に行き、診察や処置・入院などをするときに基準となるのが診療報酬点数です。終夜睡眠ポリグラフィー検査はD237という項目にあり下記のような内容です。
D237 終夜睡眠ポリグラフィー
1. 携帯用装置を使用した場合・・・720点
2. 多点感圧センサーを有する睡眠評価装置を使用した場合・・・250点
3 .1及び2以外の場合
イ. 安全精度管理下で行うもの・・・4,760点
ロ. その他のもの・・・3,570点
PSGは脳波、心電図、筋電図、気流、酸素飽和度などのセンサーを付けて終夜行う検査です。それによって得られたデータを解析して結果としますが、大人でも無意識にセンサーを外してしまわれるケースがあります。
子供では尚更そのリスクは上がり、言葉を理解できない赤ちゃんには難しい検査になるでしょう。
また、大人と子供では解析基準も違いますし、小児は酸素飽和度も下がりにくい傾向にあるようです。
やはり、安易に「SAS検査やってます=小児の検査ができる」という訳にはいかないようです。
この中では2.の方法が有効のような気がします。
ともあれ、事前に医療機関に問い合わせをし、状況にあった検査をしてもらえるかを確認することが賢明ですね。