人工呼吸器不足?|You-MOST
2020/04/06
人工呼吸器不足の解消には!
連日のコロナウイルス報道の中で「人工呼吸器不足」を懸念する声が聞かれます。
確かに、人工呼吸器には台数の枠・・・すでに医療機関が保有している人工呼吸器の数量には限りがあるのです。そのため、重篤な肺炎になる可能性があるコロナウイルス感染患者が急激に増えると人工呼吸器の数量が不足してくる可能性があるのです。
しかしながら、人工呼吸器治療の段階の中では人工呼吸器を用いなくても治療する方法があります。
・酸素療法
・NPPV療法
・CPAP療法
などです。
最近耳にするECMO(エクモ)は、ほとんど見かけることのない装置であり、これに頼ることには期待できません。
肺炎になり症状が重篤化してくると、肺の拡散能力(血液中の二酸化炭素を酸素に変える能力)が低下してしまいます。
これを補うために人工呼吸器が必要になるのですが、超重篤な状態でなければ先ほどの「酸素療法」で対処可能であったり、「酸素+CPAP療法」で対処が可能な人たちがほとんどです。
拡散能力が低下している肺(肺胞)であっても、酸素濃度の濃い空気を吸わせることでカバーできたりしますし、常に肺を膨らませておく(CPAP療法)ことでも拡散能力を上げることができるためです。
酸素は通常、原資は空気です。
大気を集めて酸素だけを取り出す装置があれば、簡単に、限度なく、作ることができます。
では、CPAPはどうする?
日本では、睡眠時無呼吸症候群の治療用にCPAP装置が山ほど輸入されています。
しかも、各メーカーで輸入されたCPAP装置には使用期限が設定されていて、毎月何万台もが「廃棄処分」されているのです。
故障による廃棄処分されている確率は1割にも満たないのが現実でしょう。
しかも・・・
その使用期限は短めに設定されていることが多く、1年延長することは器械管理上、耐用年数の関係上、何ら問題はありません。
廃棄処分をする予定の器械をメーカーから頂戴できればコストはほとんどかからない・・・というのが現実です。
もちろん、提供する側のメーカーも単純に廃棄すればよかったものを使用するために出荷するとなれば点検が必要となり、コストがかかってくることは否めません。
ここは「緊急事態」ですので、受け取る病院側が点検すれば何も問題ありません。CPAP装置は設定した圧力がかかっていれば問題ない器械ですから。
点検するマノメーターがないから・・・???
ホースを水に突っ込めば何cmH2Oかわかりますよ!!
政府や医療機関と話し合って対処してあげてください。
帝人在宅医療株式会社 殿
株式会社フィリップス・ジャパン 殿
株式会社MAGnet 殿
宜しくお願い致します。