CPAPの機能と効果4

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CPAPの機能と効果4|You-MOST

2020/03/19

ResMedやPhillipsがけん引

CPAPの機能と効果について解説しています。

タイトルにも挙げましたが、CPAP装置の機能をけん引しているのは世界的シェアでも2分されているResMed社(オーストラリア)とPhillips社(アメリカ)と思われます。

 

呼気軽減機能

純粋にこの言葉通りの動きをしているのは、未だにPhillips社だけではないでしょうか?

C-Flex機能

私の知る限り、この機能のみが純粋な呼気軽減機能です。

他社の器械にも呼気軽減機能はありますが、ほとんどの機能が「プレッシャーサポート」です。

 

ではPS(プレッシャーサポート)とは何でしょう?

これは、人工呼吸器の進化の中で生まれた換気方法で、それまで呼吸器が自発呼吸を感知すると一定量の空気を送るや一定の時間高い圧力を維持するなどしていた機能から、より自発呼吸のタイミングに合わせるように改良されたPSという機能が開発されたのです。

 

呼吸が弱くなった人に人工呼吸器を使えば当然回復していきます。

しかし、長期にわたって人工呼吸器に呼吸を依存していると、自分に必要な量の呼吸が自分でできなくなってしまうという事例が出てくるのです。

私が人工呼吸器に従事していた時代は、そのようになってしまう人たちを如何に自然に人工呼吸器を外していけるかという機能が革新していく時代でした。

 

その中でもPSという機能は多くの呼吸器に取り入れられ、普及し、多くの人たちの助けになったことは周知の事実です。

それまで、吸気から呼気へ移行するタイミングをどうするのかは「時間」や「量」だったものが「流速」へ変化し、その最たる機能がPSだったのです。

 

吸気が始まると圧力を一定に保ち、呼気認識閾値まで流速が下がってくると呼気へ移行する・・・これがPSの概要なのですが、ほとんどの呼気軽減機能はこれに基づいて呼気を楽にしてくれているはずです。

吸気時間の圧力と呼気時間の圧力のによって「吐きやすい」と認識するわけですから当然のことなんです。

吸気から呼気へ、呼気から吸気へ、それぞれの移行するタイミングを早くすることが良いとする器械があれば、ゆっくり移行させることが良いと考える器械もあります。

 

どちらが良いのか?は愚問です。その人に合う方が良いのです。

合わなかったら器械を変えてみることがBESTな選択でしょう。

しかし「これじゃなきゃダメ」若しくは「これだけはダメ」という確率は極めて低く、大抵の人に同じ作用をしてくれます。

設置する人は、そこまでシビアに考える必要はないのでしょう!

これは合うんだ!これは合わないんだ!ぐらいの気持ちで十分でしょう。

 

ただし「SASの人にはPSは要らない」と話す先生の真意は知っておくとよいでしょう。

それは、冒頭で話したように人の身体は依存傾向にあると怠慢になります。

PSの機能によって楽に呼吸をさせてもらっていると、PSのない呼吸では換気量が足らなくなる恐れがあるという事です。

サボっていると呼吸筋が退化していく可能性を否定できないのです。

 

理論上はこうなのですが、現実として呼気軽減機能を最大にして使用していたから人工呼吸器が必要になった人の話を聞いたことはありません。

どうしても知っておかなきゃいけないことでもないのでしょうが、一つの知恵として認識しておくといいでしょう。

 

なかなか、C-Flexにはいけないのですが

次回はC-FlexA-Flexを解説しますので、ご期待ください。