CPAPマスクの種類について|You-MOST
2020/03/02
マスクの変更で快適なCPAP
CPAPマスクは色々なタイプがあります。
大きく分けると
①ネーザル(鼻を覆うタイプ)
②ピロー(鼻をちょこんと乗せるタイプ・・・鼻用の枕なので「ピロー」と呼びます)
③フルフェイス(鼻と口を覆うタイプ)
①は一般的で特徴のあるものが存在しますので最後に解説します。
②のピロータイプから
ピロータイプのマスクは鼻の穴に入れるような感じで使います。
①に比べて顔への接触面積が小さいので、通常のマスクで感じる圧迫感は軽減されます。
ネーザルマスクは仰々しくてと思う方、スタイリッシュに使いたい方に向いています。
しかし、鼻の孔よりも小さい場所から空気が出てくるので、ピンポイントに刺激を受けるため鼻出血を起こされる方もいます。私はピローマスクを選択する方には加温加湿器を使うことをお薦めしています。
③フルフェイスマスク
口漏れが多いからと安易に③を選ぶ方も聞きますが、私はあまりお薦めしません。
なぜなら、口から流入する空気が「舌」を押し込む作用が働いて鼻マスクに比べて高い圧力が必要になることが少なくありません。
また、CPAP治療で必要な圧力を表面積の大きなマスクで受け止めるため、肌から離れる力が大きくなり漏れを生じさせます。それに負けない力でマスクを締めると跡が残りやすくなります。
更に、口で呼吸をすれば乾燥が増し、口渇を感じやすくなるからです。
ただ、心臓に疾患がある方でCSRという呼吸パターンが出る方には効果を発揮する傾向にあるので、CPAPを使ってもAHI(特に中枢性の無呼吸)が残ったり、CSRの時間が出現する人には良い結果が得られる傾向にあります。
①ネーザルマスクは最も多く使用されているので特徴的なマスクも多く存在します。
- 布製のマスク・・・リーク(漏れ)は多少増えるが、皮膚トラブルに効果的
- アクティバ・・・マスク内に空気のクッション層を設けてそのクッション力を密着力に変える(締める力が弱くて良いマスク)
- ドリームウェア・・・うつ伏せでも使えるマスク
- 視界を遮らないマスク
上記に挙げていないマスクは、特別な存在感は無くてもそれぞれに良さを持っています。
どこがダメなマスクではなく、こんな良さがあるマスクとして使ってあげてください。